- 2000/6/25号
- 次期システムに全信金の将来が!
- SSC、東京共同センターの対立で混乱
- SSCが一年半の下部組織(次期システム研究会)での討議を経てまとめた「信金次期システム構想」が、全信協会長への答申を前に、いよいよ来る七月五日に全信協主催の「信金次期システム関係者協議会」に正式に提示説明され、各関係者の意見開陳が行われる。 すでに全国信金に書類並びに説明会で提示説明されている「SSC案」に、今のところ大方の信金筋が賛成に傾いていると言われる中、東京共同事務センターだけは、このSSC案に「直接対決」の反旗を翻し、過般の理事会でも「SSC構想には入らず、独立独歩で新システムを作る」と決議した。 業界新システム構想をめぐって事態は完全に「SSC対東京共同センター」の図式になり、現在、水面下では、SSC側が全国主要協会長や関係者らに事前説明の根回しを行っているとされる。 一方、東京センター側も「SSC案には具体性も信頼性もない。従来の汎用機でやるべき」と、幹部達が全信懇や全信協総会後のパーティー等で地方主要協会長ら業界幹部に猛烈アタックする姿が目立っていた。 次期システムをめぐって、事態はにわかに混乱模様。「天下分け目の戦い≠セ」などと、業界紙らも興味津津で動き出したが、「実は、最も根本的な重大な問題が忘れられているのでは…」(某地方信金トップ)というのが深刻な現実のようである。
- 各金庫の声(抜粋)
- 「センター職員は教育、研修を」
- 「SSCと共同事務センターの終わりなき理論闘争」
- 「共同センターの位置づけはSSCの中」
- 「システムは非常に重要な『経営戦略』」
- 「どこかでオープン・システムに乗り換えねば、コスト競争で勝てない」
- 「SSC方式は自己責任方式=v
- そもそもオープン・システムとは?
- オープン・システムとは、UNIX(ユニックス)サーバでシステムを組むこと。SSC案では、UNIXサーバのミドルウェア(中型機)を複数台使ってシステムを組み、並列処理を行う。
- 汎用機(大型コンピュータ。メインフレームとも言う)の場合、使うハード(端末)やOS(オペレーション・システム)が全く限られてしまうが、UNIXの場合はハードもOSもどこの社のものでも使えるのが特徴。(たとえばハードならヒューレット・パッカード、コンパック、サンマイクロ、ユニシス、富士通、日立、NCR等々。OSはUNIX、Linux、BSD系、Solaris等々)このため「オープン・システム」と称されるようだ。
- オープン・システムの一番の魅力は、コストダウン。大型汎用機ではなく、ミドルウェアを使うので、この分、相当安くなる。また、「共同」方式では中間に必要だった金庫のホストコンピュータも不要となり、コストダウンが図られる。(ただし、共同でも金庫にホストがない場合もある)
- 【主な見出し】
- ○オープン・システムは、「速い・安い・何でも」
- ○信頼性は?
- ○オープン・システムへの移行は時代の趨勢
- ○SSC方式の今後の問題点
- 信金の日、九割の信金が参加へ
- 地方盛り上がるも、東京は
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- 他業種の銀行業参入、基本方針決まる
- 金融再生委、金融監督庁の「新たな形態の銀行業に対する基本的な考え方」抜粋。
- 三浦藤沢、コーラスを通じ地域への奉仕を



