2000/12/15号
中小企業金融が危機!
信金が金を貸さない
 年末−世紀末へ来ての世界的株価下落。日本のバブル経済崩壊以降、90年代の世界経済を引っ張ってきたアメリカの景気がここに来て減速懸念が広がったことから、日米アジアなどの主要市場での株価が急落。景気高揚の象徴だった米ナスダックもその勢いを失いつつある。こうした中、日本では年末に来て景気回復基調の裏付けとなっていた大企業やハイテク企業の業績も下方修正され倒産も最悪ペースへ。特に、本来中小企業金融専門の信金や信組が、ペイオフを前にして自己資本比率の国内基準必達や国際会計基準導入に伴って、融資条件が厳しくなり殆ど貸せなくなったことから、中小・零細企業はその存在すら危うくなってきている。産業構造の転換が言われる中で、10年に及ぶ「行政・銀行大不況」の中でも日本経済の下支えをしてきた裾野分野−中小企業並びに中小企業金融が、今、危機的状況に陥っているのである。

○信金、信組にも貸し渋りが
○悪質な金融業者が跋扈
○担保目減りで、追加担保、追加償却の繰り返し−中小金融機関が体力を消耗
○出資金配当は融資金利より高い
○信金の優良顧客はニ分類先。しかし金融庁は償却迫る
○なぜ国情違う欧米に合わせるのか
○「貸し渋りするな、4%を守れ」などできるわけない
○町の商店に融資する信金・信組が、銀行と同じ自己資本比率ではおかしい


出資金増強が再編の大障害に


ペイオフが健全金融潰す
再延期なしも何故やるのか?の声


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