2002/3/5号
機械的、画一検査が地域崩壊に!
−全信協、ペイオフ対策で要望出す


ペイオフ解禁 信金の存在意義強くアピール
−信金中金、地域金融の未来シンポ開く
 信金中金(理事長・宮本保孝氏)では、日本経済再生に今こそ信用金庫の出番−と、緊急金融シンポジウム『地域金融の未来』を、一月三十一日、有楽町の東京国際フォーラムで開催した。ペイオフ解禁を前に、信用金庫業界の健全性、地域金融機関としての役割を今一度アピールするものだが、金融論が専門の山口義行立教大学経済学部教授、ゼネコンなどの不良債権の危機を「危ない三十社」として指摘した木村 剛KPMGフィナンシャル椛纒\取締役社長、一般消費者の立場から女優の萩尾みどりさん、信金中金・宮本保孝理事長というパネラーに、月末の多忙な中、五百五十名の聴講者が参集し、会場は前列まで一杯。NHK−BS(衛星放送。三月に放映予定)や金融各紙も取材に入る注目ぶりとなる中、NHK解説委員の藤田太寅氏を司会に、「オーバーバンキング論」の是非、ペイオフ問題、検査マニュアル、信金経営の方向性などについて二時間に亙り、活発な議論が展開された。聴講には全信協の各委員会等に出席のついでもあって全国の信金理事長・会長も訪れ、討論直後は信金に理解ある発言にこそばゆい笑いも漏れていたが、「信金経営の今後」の話題で各信金の実例が紹介されると、俄然、食い入るような真剣な雰囲気が会場を支配した。

○日本はオーバーバンキングではない
○「黒+黒=真っ黒」の数合わせ合併ではダメ
○「大銀行も不安」−ペイオフで金融不安広がる
○信金では預金増加続く
○地域密着が生き残りのカギに
○経営効率化、どう進める

業容日本一をアピール、ペイオフ対策も
−京都中央、道端理事長の叙勲祝賀会開く
 【京都】京都中央信金の道端進理事長は、昨年秋の叙勲で勲四等旭日小授章を受章したが、その祝賀会がさる二月四日午後四時から市内の都ホテルに、京都府知事、京都市長はじめ約七百二十名の関係者を招き盛大に開かれた。来賓挨拶の中で、荒巻京都府知事は、一昨年暮れに経営破綻した京都みやこ、南京都両信金の取引先救済に対しては、緊急事態で対策に苦慮したが、道端理事長の大英断による事業譲渡によって市民に必要以上の心配をかけることなく収拾できたことは大いに感謝している―と述べるとともに、結果的に業容日本一の信金に大躍進したことは、京都市民の誇りである、と力強いエールを送った。

○行政、法人、有力取引先、業界関係者ら七百二十名が出席
○京都みやこ、南京都の譲受決断を感謝−荒巻京都府知事
○日本一信金誕生は、京都市民百四十七万人の誇り−桝本京都市長
○「金融史に残る大事業を決断、実行された」−宮本信金中金理事長


選ばれる信組めざす
−全信中協、予算総会で


永代受け皿まだ決まらず
 一月十二日に強制破綻となった永代信組の受け皿が二月下旬になってもまだ発表されない。信組、信金、外資−と、受け皿案が二転、三転しているからだ。同信組にはバブル融資だけでなく、地元・深川を中心に古くからの優良中小企業も多いだけに、動向が注目されている。

都市再生が株浮上のカギ
−大東京信組経済講演会で、嶋中氏

「変化とスピードに対応できる体制に」−同友会総会

五氏が新理事に−合併した朝日信金

車イス五十台を寄贈−青梅信金、八十周年で




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