2002/11/15号
信金次期システム、一歩前進へ!
−北海道も全面参加&向に…
 二〇〇五年(平成十七年)の次期システムスタートに向け、一歩前進へ−。さる十月三十日、全国各地区協会長ら各地域の信金代表者が集まり、次期システム構築の最高会議、「経営戦略システム会議」が開かれた。会議では今までのシステム構築の経過報告と、加入する金庫数などが報告され、いよいよ次期システムの本格化に伴い、全信協、信金中金、SSCの三者がより一体的に全面協力して次期システムを推進していくことで一致した。このため、今までは同会議でオブザーバー≠フ立場だった信金中金やSSC関係者も、今回の会議から正式な委員≠ニして名を連ね、本格的に参加することとなった。

−秋の叙勲−
信金界は三十名が受章
 政府では、十一月三日の文化の日に平成十四年秋の叙勲受章者、二日に褒章受章者を発表した。
 今回、金融業界では、公的資金の問題等から、銀行関係の受章者は地銀一名のみ。一方、信金業界では叙勲、褒章合わせて総勢三十名が受章となり、地域経済への地道な貢献や、できるだけ業界内処理を進め金融システムを守ってきた労苦と努力が評価された格好となった。
 <勲四等旭日小綬章>
宮坂久臣(諏訪・理事長)
大木令司(摂津・会長)
 <勲四等瑞宝章>
柳川三五(川崎・前会長)
中澤 靖(東京東・会長)
菅屋忠正(多摩中央・会長)
 <勲五等双光旭日章>
笠原 晃(苫小牧・会長)
本田藤夫(大垣・理事長)
 <勲五等瑞宝章>
八重樫次男(一関・理事長)
中川和夫(小岩・前会長)
稲垣晴弘(長岡・前理事長)
神保 弘(紀北・前会長)
齋藤 満(大阪厚生・前会長)
池部 豊(山口・理事長)
 <黄綬褒章>
田原靖久(名寄・理事長)
西野一郎(水戸・理事長)
安田裕信(埼玉縣・理事長)
原島政義(中栄・理事長)
杉野良介(三条・理事長)
和光 泰(山梨・理事長)
伊藤 篤(飯田・会長)
木瀬誠二郎(福井・会長)
峰田 武(三島・前会長)
檜谷陽也(滑川・理事長)
音瀬晴夫(岐阜・理事長)
高橋義夫(奈良・前会長)
大畑芳一(西兵庫・理事長)
西村欣治(鳥取・理事長)
元濱愼一(玉島・理事長)
大向深志(愛媛・理事長)
秋葉重貴(鹿児島相互・理事長)


第十一代全信協会長、加藤氏逝く
−不退転の決意で、バブル後の合併・再編に全力尽くす
 
北九州の5金庫「大同合併」で九州最大に
−「福岡ひびき」で来秋スタート
 【北九州】北九州の福岡ひびき、新北九州、門司、築上、直方の五信金は来年十月をめどに大同合併することを、十月十七日発表した。総預金量は五千六百億円と、九州の信金では最大に。同県内の筑邦、福岡中央銀行も上回る規模となる。
 合併後の金庫名称は福岡ひびき信金で、理事長は現福岡ひびき理事長の古川育史氏。本店も福岡ひびきに置く。


新生・京都北都信金が始動
 【京都】京都北都、福知山、東舞鶴、舞鶴、綾部の五金庫が、十一月五日合併し、新生・京都北都信金としてスタートした。預金量七九八六億円(全国二十三位)、貸出金四三九六億円。京都北部と福井県・兵庫県の一部に、計六十三店舗・二出張所のネットワークを擁する、役職員数一一〇七名の大金庫となった。
 合併当日は、開店前に旧五金庫の理事長が本店前でテープカットとくす玉割りを行い、新しい門出を祝った。
 また当日は記者会見も行われ、この日の臨時理事会で理事長に就いた細見壽彦理事長が、不良債権を早期処理することにより経営体質の強化を図り、顧客の信頼を得ること。また、新産業の発掘も含め、地域経済の発展・育成に尽力し、地域金融機関としての役割を果たしていきたいなどの決意を述べた。


東京東と小岩、来年七月合併へ
 東京・城東地区にある東京東信金(理事長・高橋久雄氏)と小岩信金(理事長・石田武乃氏)では、来年七月をメドに対等合併すること等で基本合意し、十月二十九日、発表した。
 合併後の金庫名称及び本店・本部は、東京東信用金庫。合併後の役員には、現在、東京東信金の中澤 靖会長、高橋久雄理事長、長谷川圭志副理事長がそのまま就く。
 合併後の預金量は、一兆五六二二億六一百万円。店舗数百十六店、役職員数一八九四名。


信金業界、アイワイバンク銀と提携へ
−四千店超のセブンイレブンがネットワークに
 信金業界では、セブン−イレブン内のコンビニATMに参加するため、アイワイバンク銀行との提携に乗り出す。現在、全信協とアイワイバンク銀行間で、信金側が払う手数料などの条件交渉を始めたところ。年度内をめどに詰めを進める。
 コンビニATMということでは、ローソンやイーネット(ファミリーマート、サークルケイ、サンクス、ミニストップ、スリーエフなど)でMICSを通じてすでに信金のキャッシュカードで出金や残高照会ができるが、セブン−イレブン(アイワイバンク銀行)ではBANCSとは提携しているもののMICS利用ができないため、これまで信金のカードが使えなかった。
 アイワイのATMに参加するかどうかはあくまで個別金庫の経営判断となるが、ATM利用可能店が十一月七日現在で全国二十二都府県に四三八八店のイーネット(二十四時間・三六五日稼動)、十三都道府県に二六五三店のローソン、全国に一一一〇店のエーエムピーエムに加え、全国八都府県に四一六八店のアイワイ(二十四時間・三六五日稼動)が加われば、全国信金の店舗数八四〇〇店、店外CD・ATM四六九二台(今年三月末)に迫る強力なネットワークとなる。


一宮、愛北、津島が合併へ
 【愛知】一宮信金(本店・愛知県一宮市、預金量・四三一七億円)、愛北信金(同岩倉市、一五〇七億円)、津島信金(同津島市、一〇〇八億円)の三信金は、来年七月七日をメドに対等合併することで合意した。三金庫合わせた預金量は、六八三二億円で、県内五位、全国二十九位となる。
 手続き上の存続金庫は一宮信金で、合併後の本店も一宮信金本店のまま。合併後の理事長には能田孝昌氏(一宮・理事長)が就き、先崎 勝愛北信金理事長並びに牛田益治津島信金理事長は、新金庫の副理事長に就く。
 合併で店舗数は六十一店に拡大。三金庫は、名古屋の北西部〜西部に位置し、名古屋から北西、特急で十数分の一宮市(一宮信金)と岩倉市(愛北信金)が隣接。(一宮信金が出店している)稲沢市を挟み一宮市の南に津島市(津島信金)がある。愛北信金は岩倉から北、犬山市辺りにまで出店し、津島信金は津島から南、海部郡への出店が多い。合併により店舗ネットワークは、名古屋の北部から三重県に隣接する西部まで、ぐるりと面で取り囲むような格好になる。


全国信組大会、五年ぶりに開催
−田附会長、「決済性預金」の保護を
 十月十八日、五年ぶりに全国信用組合大会が経団連会館で開催された。これまで信組の破綻、再編が相次いだことから、会員信組の表彰式のみとし、大会は自粛してきたが、この日は代理ながらも竹中平蔵金融経財担当大臣、平沼赳夫経済産業大臣、速水 優日銀総裁が来賓として訪れ、久し振りに信組業界に明るさが戻った。もっとも、今や信組数は二百程度に激減。各来賓も、国会開催中で大手行の不良債権問題やら九千円割れの株価対策で手一杯なのか、挨拶を手短に済ませて帰る姿が目立った。  第五十五回新聞週間・日本専門新聞大会は、さる十月十七日午後三時半から、東京・内幸町の帝国ホテル「孔雀東の間」で、来賓・加盟社役職員ら三百五十名が参加し、特別講演会、式典、レセプションの三部に分かれ盛大に開かれた。
 

大阪市信金・新堂理事長ら、秋の園遊会に
 一気に冷え込み、東京でも秋も深まった十月三十一日、東京・港区の赤坂御苑で「秋の園遊会」が開かれた。
 信金業界でも浜松信金・鈴木富士男会長と館山信金・本間 明理事長が叙勲者として呼ばれたほか、大阪市信金・新堂理事長も業界だけでなく、地域経済発展や社会貢献活動に大きく貢献しているとして地域の推薦を受け、招待された。
 天皇陛下が催される「園遊会」には、皇族をはじめ、小泉首相や各政府閣僚、衆参両院議員や地方の知事など、各界の功績者が招待を受けている。


栃木県信協副会長に後藤氏
 

加藤 寛氏、金融政策に檄
−興産信金、八十周年記念講演会で
 

警視庁職員、宮内庁信組が合併へ
 

江戸川区民まつりで信金、大活躍
 



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