2005/3/25号
新銀行東京、いよいよスタート
 「貸し渋りに悩む都内中小企業に応える銀行を!」。石原都知事から構想が発表されてから二年。いよいよ四月一日、新銀行東京が開業する。四月の本店(大手町)を皮切りに、五月に新宿、蒲田、七月に錦糸町、上野、立川と、各支店を順次、オープン。総資産一兆六千億円の都民のための銀行≠目指す。
 構想当初、都内信金は石原構想≠ノ度肝を抜かれ、一時は東信協総会で一部信金から「反対決議」まで取り沙汰されたほど。以降も「新銀行に信金が食われてしまうのでは…」という危機感から、おっかなびっくりの消極的姿勢が目立っていた。だが、その後、一部都内信金からの積極意見や都に押され、「都に協力できるところは協力しよう」と、昨年五月に東信協全体で包括的業務提携を結ぶに至っていた。
 現在は、新銀行と都内個別信金の提携作業が大詰めを迎えているところで、三月末から四月に正式に契約を取り交わす運びとなっている。
 その中身を見ると…。

◎仁司代表、除幕式で、信金との連携に期待
◎3年間に6000億円の融資目指す
◎信金との提携、どう活用するかがカギ
◎あの信金は提携内容説明会には来なかったが?
◎信金が提携に前向きな業務は…
◎信金から新銀行への「紹介融資」は
◎ニュータイプ≠フ新銀行に対し既存金融機関の見方は
◎信金とのATM提携は?
◎新銀行東京のコンピュータ・システムは?


ペイオフ解禁、過熱マスコミに右往左往
 四月の「ペイオフ全面解禁!」のビッグ・イベントを前に、マスコミだけがヒート・アップし、三月は危ない金融機関♂]々の煽り記事やらランキング付けが花盛り≠ニなった。
 もっとも償却が済んでいようと済んでいまいと大ざっぱに不良債権総額で「不良債権比率」を出したり、業界から資本支援を受けているような所が、かなり良いランクになってしまったりで、本職の金融機関関係者から言わせるとランキング付けなども「妙な順番」がそこかしこに見られるようである。
 だが、数字のわからぬ一般人にしてみれば、「第三者」の評判は、「金科玉条」のようなもの。一部はマスコミ報道に一喜一憂。振り回される日々が続いている。

△一年前の数値でランキングも…
△プロの税理士すら間違う金融機関決算
△「態度」良ければ「内容」良し?


決済用預金の動向は?
 足利銀行以降は金融機関の破綻もなく、落ち着きを取り戻した金融業界。
 今回のペイオフ解禁拡大も「無風」と言われてきた。
 各金融機関では、利子がつかない代わりに全額保護の「決済用預金」を設ける動きが、昨秋頃から本格化した。金融機関では万が一のために、当局にもせっつかれて設けただけ。ところが、メガバンク〜中小金融機関まで、規模が大きかろうと小さかろうと、健全性の高い所だろうと、自己資本比率が低い所だろうと、同じ現象が起き…。

☆金融不安は収まったか
☆「決済用預金」を逆利用する金融機関も


決済用預金の保険料率、変更に


大阪信金、北島三郎公演が大好評



「小泉総理退任が景気良くする」
−経済評論家・紺谷氏、千代田区しんきん協でズバリ講演
○ライブドア問題で日本市場の穴が露に
○ペイオフ全面解禁で景気悪化へ
○不良債権処理より景気対策を
○年金も保険も黒字なのに国民の負担を増やそうとしている


道端氏(京都中央会長)、京都市観光協会会長に


京都信金・役員人事
−3兆円体制磐石に


人事異動−大阪信金、東京信金





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