1998/2/10号
蔵相、事務次官、全銀協会長一新へ
不祥事等で行政、業界大混乱

検察庁特捜部は、都銀や証券会社による一連の不祥事件捜査の中で、 都市銀行から監督官庁の大蔵省に度を越えた接待があり、 銀行を監督する立場にありながら当該銀行の検査日程を教えるなどしていたとして、 一月二十六日に宮川宏一金融証券検査官室長と 谷内敏美管理課課長補佐を逮捕した。
大蔵省を巡る一連の不祥事に国民からばかりでなく、 政府与党からも批判が相次いだため、二十八日には三塚博蔵相が引責辞任。一方、橋本首相は 事務方トップの小村武事務次官を二十九日更迭。翌三十日に、旧渡辺派の松永光衆議院予算委員長を大蔵大臣に任命した。



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