1999/6/25号
信金大会、初の現役総理出席に沸く

六月二十四日午後三時より、束京・大手町の経団連会館ホールにて、 全国信用金庫大会が開かれた。 今年は、公務多忙な合間を縫って、 小渕恵三総理大臣がサミットを柊え訪問先のアイスランドから帰国後直ちに駆けつけ、歴代の総理大臣としては初めて信金大会に参加。さらに、 柳沢伯夫金融再生委員長、堺屋太一経企庁長官、速水優日銀総裁 ら日本の金融・経済界の首脳が「揃い踏み」し、まことに充実した歴史的な大会となった。 他の金融業態では、大型破綻による税金投入や不祥事の勃発、或いは経済的理由など、内外からの風当たりもあって、 「大会」そのものを自粛せざるを得ない状況にある。 こうした中、信金業界が全国大会を開催でき、また総理大臣自らも堂々と出席したということは、日本全国が金融不安のとき連帯・協調を旗印に業界の信頼確保に全力を上げてきた信金業界の社会性と堅実性が国策的にも認められたということであろう。 来賓の祝辞では、信金の健全性に改めて触れるとともに、 「安定化保証融資」等を通じての中小企業金融への取り組みが高く評価され、日本経済再生のために信金が果たす企業家支援の役割に大きな期待が寄せられた。

全信連、理事改選ースリム体制で難局対応へ




バックナンバー読みもの出版のご案内